劇団Tomorrow旗揚げ公演作品、「リューシストラテー・この町で」が、劇団ポプラさんで上演されることになりました。新進気鋭の作家、篠原久美子さん作、「はだしのゲン」の木島 恭さんによる演出、再びこのゴールデンコンビの結成となりました。
これは2004年、イラクで人質になった今井紀明さんらの事件がモチーフになったミュージカルです。ボランティアとして活動していた今井さん高遠さんらが、自衛隊海外派兵を契機にイラクで人質になり自衛隊撤退を要求した家族に対し、”自己責任だ”等の批判が噴出し、社会問題化した事件はご記憶にあるかと思います。
自衛隊海外派兵こそが憲法違反であるのに、それを訴えた家族や、ボランティアに専念していた青年らが社会から大きく批判され、大変な精神的苦痛を追ってしまう。 この矛盾を、
作品中、劇団員の一人が中東へボランティアに旅立つ際に起こる団員間の葛藤を通して、鋭くえぐりだし、さらに舞台、芸術が持つ力、戦争に抗する力を問い直す、大変力強い作品です。
ミュージカルとは何か? ミュージカルは本当に人間にとって必要なのか? そうした根本的な問いかけを大胆になげかける、まさに魂を揺さぶる作品です。
日本のミュージカルの歴史に名を残す作品だと私は思います。
これは舞台を続けるすべての人に、一人でも多くの日本人に見てもらいたい舞台、
この舞台は見逃せません!!
劇団Tomorrowからも2名の団員が出演します。2月1〜5日の5日間、せんがわ劇場にて。これは本当に見逃せません。平日分はまだ席があるようですのでご希望の方は是非ご連絡ください。 |