第9回公演「ララバイ」!
631名のご来場で大盛況!!
February 23, 2014
劇団Tomorrow第9回公演「ララバイ」は築地本願寺ブディストホールにて2月22日、23日の二日間、計4回上演し、
おかげさまで毎回満席の総計631名のご来場の元、
盛況のうちに幕を降ろすことができました。
本番当日の模様をここにお伝えします。
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時は太平洋戦争中。日本中が「アジアの平和のため」という理由で
戦争へと向かっていたころ、ミュージカル上演に情熱を燃やした
文化人たちの物語。自粛ムードの戦時下に、ましてや敵国文化
など言語道断のご時勢に、はたして上演はできるのか?
折りしも今年は宝塚歌劇生誕100周年。
それぞれの衣装でキャストが総出演する冒頭シーン。 |
「この物語はもちろんフィクションです。この物語を通して、
過ぎた時を戻してみたいと思います。同じ過ちを繰り返さないために。」
という言葉で舞台は幕を開ける。 |
あの戦時中にも、西洋風のバレエを基礎とした舞踊を目指した
人がいた。舞台最初の力強い農耕ダンス。 |
二人の息のあったダンス。右は昨年フィガロの結婚で
ケルビーノを演じたあや。
今年はシンプルなこの衣装で踊りまくる。 |
「ブルースっていのは、人間の魂のすすり泣きなんだ。苦しい、けど、
決して絶望しない。日本人的だと思う。
そう、あわやのりこに語りかけるはっとりりょういち。
実在の歌手、作曲家がモチーフになっている。 |
男女二人のダンスをバックに歌う
あわやのりこさんの名曲「別れのブルース」
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踊る二人は、船乗りと東北なまりの娘。 |
劇団代表のきくちあけみは、青森県出身のあわやのりこさん役
にチャレンジ。「別れのブルース」のほかに、
「雨のブルース」も熱唱する。 |
入団2年目のさめちゃん。
今年はみずのえたきこさん役にチャレンジ! |
女性が男性に扮してのショーダンス。粋なダンスを披露する二人。
左は昨年フィガロの結婚でマルチェリーナを演じたえみ。
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昭和16年。はじめて「ミュージカル」の形式の舞台が
宝塚歌劇で上演されている。
昭和音楽部邀撃の夜明けを告げるかのようなレビューダンス。
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と、そこへ急に憲兵がやってきてき、いきなり上演中止の命令!
憲兵役を演じるのは新人のこうすけ。
憲兵役が異様なまでにさまになっている。 |
「赤城の山も今宵限りか」「親分!」の名セリフとともに、
国定忠治も現れる。国定忠治に扮する「みっちゃん」を演じるのは、
昨年フィガロの結婚で伯爵夫人を演じたあさこさん。
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劇団Tomorrow初の本格的な殺陣のシーン。「やあ!」
という声のもと、呼吸をあわせてチャンバラシーン。
この前後の楽屋裏の衣装換え嵐のよう!
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昭和歌謡で忘れられない軍歌。朗々と歌う軍歌をバックに、
男性キャストで表現する組み体操。 |
出征する兵士を見送る婦人。真ん中は戦中派のならおかさん。
「あのころはだまされていたのよねえ」と、楽屋でぽつり語っておられた。 |
戦時中に行われたちょうちん行列の一コマ。 |
好評だった傘をつかった音楽メドレーシーン。 |
「九段の母」をこぶしをつかって朗々とうたいあげるそやちゃん。 |
一幕ラスト。文化人たちが勢ぞろいして中国大陸での移動公演の打ち合わせ。
今までにない、新しい演目、ミュージカルをやろうといきあがるメンバーたち。 |
今年はシェークルピア生誕450周年。まさにシェークスピアを
時代劇にアレンジした二幕の劇中劇。 |
2年目、さめちゃんは二幕でも大活躍!りりしい武士の役にチャレンジ。 |
信之助に語りかける亡霊。 |
「琴姫」を演じるくみこ |
観客席まで圧倒するおおぎみさんの歌と演技。 |
当時から男性は兵隊に取られ、女性が男性役を演じることもあった。 |
稽古の仕上がり具合を見ながら「男がいないなら女でやる。
常識を破れ!」とプロデューサーが語るシーン。
左は映画監督役のとし。はまり役! |
「同期の桜」を歌いながら、戦闘機の操縦幹を握り、発進するシーン。 |
劇中劇のクライマックス。壮絶な殺陣のシーン。 |
ミュージカルの準備が着々と整う中、
軍部から急遽中止命令が下る。
「人を殺すんが戦争なら、夢を作るんが芝居や。
おまえら、夢まで殺そうっちゅんか!」
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ラストシーン、出演者たちはそれぞれの役ではなく、
素のままの”自分”として登場する。 |
好評だったミュージカルナンバー「新しい芝居」 |
フィナーレは毎回会場から手拍子。幕が下りる寸前まで
鳴り止みませんでした。 |
毎回超満員の会場。お世話になりました表方担当のみなさん。 |
「歌、ダンスがすごい迫力でした」「ラストの曲はこちらも踊りたくなりました」
「当時の人たちの葛藤と情熱が伝わってきました」
「明るく楽しい中に反戦への思いがこめられていました」
等々、熱烈な感想をいただきました。
ご来場いただいたお客様、支えていただいたスタッフの皆様に深く感謝いたします。
ありがとうございました。
いよいよ来年は10周年。またお会いできる日を夢見て。
どうか皆様、お元気で。
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